すぐに立ち上げた緊急対策室、素早い災害対応につながる

館林市の竜巻(平成21年7月)

すぐに立ち上げた緊急対策室、素早い災害対応につながる

館林市 40代 男性 市役所職員

すぐに立ち上げた緊急対策室、素早い災害対応につながるのイラスト
インタビュー日:2012年10月12日

竜巻発生当時、館林市の安心安全課長を担当していました。あのときも消防署を訪問しており打合せの最中でした。そのとき、消防署に出動要請。市内にある大型スーパーマーケットで事故が発生したと通報が入り、すぐに消防署員と駆けつけたのです。駐車場に止めていた30台ほどの車が横転しており、その光景は目を覆うものでした。

その場ですぐに市役所へ電話をして、緊急事態を報告。竜巻発生の1時間後には緊急対策室を立ち上げました。このときばかりは、市長の指示を仰いでいる余裕はなく、自分自身の判断で指揮を執ったことは正しい判断だったと今でも思っています。

本来ならば、防災計画にのっとって防災マニュアルに基づく行動が求められるべきなのです。ですが、災害とは計画の想定外のときに起きるのであって、その場、その場の的確な判断が求められるものです。行政マンとして常に非常時に備えた対応と心構えが求められるのだと、今回の件があってつくづく思ったものです。

その後は被害状況の把握、市長への報告、ビニールシートの手配、地区の集会所を緊急避難所として開設と、矢継ぎ早に対処しました。後はマニュアル通りの実施手順にのっとって粛々と行いました。マニュアルに書かれる前の対処方法というものは、今後職員が全員で情報共有していくべきだと思っています。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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