消臭の決め手はペットのトイレマット

東日本大震災(平成23年3月)

消臭の決め手はペットのトイレマット

浦安市 60代 男性 自治会役員

消臭の決め手はペットのトイレマットのイラスト
インタビュー日:2012年8月29日

自宅のトイレにゴミ袋を敷いて用を足す簡易トイレを作りました。これは近隣の高齢者の方から「暮らしの知恵」として教えていただいたものです。この簡易トイレのおかげで、いちいち階下にある外の共有トイレにも行かずに済みました。

しかし、最近は皆水洗トイレを使い、老いも若きも消臭に気遣うような生活です。水洗トイレに慣れきった私たちにとっては、自分の汚物であっても我慢がなりませんでした。団地の自治会で、非常時用の消臭凝固剤をストックしていましたので、これを震災直後に各戸に配布しました。しかし、これも底をついてしまった。何しろ、3週間も下水道が使えない状況でしたから、そこまでの備蓄は自治会でも想定していなかったのです。

団地公民館などに設置された簡易トイレでは、自宅のようにゆっくりして使えるものでもなかったので、皆さんそれぞれ工夫をして、ペットのトイレマットやトイレ砂の消臭を利用するようになりました。ペット用といえども消臭力は抜群で、人間の汚物も十分に処理してくれるのです。何でも代用して使う知恵、これは近隣のお年寄りにヒントをいただいたものです。日ごろから「暮らしの知恵」「お年寄りの知恵」を自治会などでも共有していこうと思っています。

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.