東日本大震災(平成23年3月)
たくさん届いた支援物資 ~てこずった市民への配布~
浦安市 40代 男性 市役所職員
インタビュー日:2012年9月3日
あの日は市のイベントで都内におり私は帰宅困難者になりました。市役所に電話してもつながらず、まさか舞浜が液状化で大変なことになっているとは思いもよりませんでした。翌朝、電車を乗り継いで船橋の自宅にいったん戻り、車で市役所へ向かいましたが、途中の道路が封鎖されていたためう回して、やっと役所へたどり着いたのが翌日の午後でした。
それからは、市民からの問い合わせや給水所などに職員を配置する業務を行いました。断水の報告を受けて各地から水も含む多くの救援物資が到着した後は、防災課のある建物を備蓄倉庫にして、ここを物資配布の拠点にしました。
近隣自治体からの支援は本当にありがたい気持ちでいっぱいになりました。しかし、配布した一部が役所に戻ってくるという事態もありました。その対応にも追われ、むなしさを感じながら処理していました。その後、被災者のニーズを聞いて社会福祉協議会が分配してくれたので偏りはなくなりました。今度はこれを役所で市民のお困り度合いによって適正な配分をしなければなりません。これには実際てこずりました。今は緊急時の対応策マニュアルの整備を進めています。
それと公人でもある自分は非常時には真っ先に市役所へ行き、救援対応をすべきだったと反省しています。今は、日ごろから着替えなどは役所に準備しています。初動訓練の大事さを思い知った3.11でした。