東日本大震災(平成23年3月)
病院のベッドで地震を迎える
(町田市 60代 男性 会社員)
震災の瞬間、実は私は病院のベッドの上にいました。1月から市内の病院に入院していたのです。10階建ての8階にあった私の病室はかなり揺れましたが、看護師さんや医師が、各部屋を声掛けしながら扉を開いて回り、その迅速な行動に「偉いなあ」と感心して見ていました。
病院はすぐに停電に。オレンジの非常灯だけの明かりです。もちろんテレビの情報も入りません。薄暗い中、夕食を済ませ、外を見ると街中が真っ暗。信号も止まっているようです。
一番心配したのは家族の安否でしたが、夜9時半頃、受付に連絡が入ったようで、「全員無事です」の報に一安心。看護師さんから地震や津波に関する情報も教えてもらい、そんなに不安を感じることはなかったです。
退院した今、気になることは、「もしも自分が都内にいる時に大地震が起きたら、歩いて帰る体力があるか」ということ。「一度、訓練をしなくちゃなあ」と心に決めつつ、まだ実現できていません。