「パニック障害を抱え、大混雑の電車で帰宅」

東日本大震災(平成23年3月)

パニック障害を抱え、大混雑の電車で帰宅

(東京都練馬区 40代 女性 会社員)

港区のオフィスで震災に遭いました。テレビやラジオで情報を収集することもなく、普通に午後6時まで仕事を続けました。電車が止まり、帰れないことがわかった時には、あとの祭りです。

夜10時30分頃、大江戸線が動いたと聞き、麻布十番駅へ。駅はそれほど混んでいませんが、来る電車はすべて満員状態。パニック障害がある私には、とても乗れない状態でした。仕方なく反対方向に乗車。大江戸線は環状運転をしているから、グルッと遠回りをしても帰れることは帰れるのです。

パニック障害が出てもどうにかなるよう、ペットボトルとチョコをカバンに入れていました。しかし電車の中は、買い物に出ていたと思われる赤ちゃんを連れたお母さんもいるのに、ギリギリの混雑状態。自分の精神も不安になり、泣きそうでした。

深夜1時30分頃に自宅近くの駅に着くと、駅前の地図をじっと見つめている人を何人も見かけます。きっと大江戸線しか動いていないので、とりあえず乗ってきた人が、徒歩で帰る方向を見ていたのだと思います。その人たちは無事に帰れたのか・・・家に帰っても心配で、なかなか眠れませんでした。

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