「東京都庁の33階で震災に遭遇」

東日本大震災(平成23年3月)

東京都庁の33階で震災に遭遇

(茅ヶ崎市 50代 男性 団体職員)

震災の日は、午後3時から東京都庁33階の会議室で会議の予定がありました。会議室に入り、まだ席に着くか着かないかのその時、地震がやってきました。

長く、大きく揺れ、壁や天井がキシキシと不気味に軋む音が続きました。天井からパラパラと粉状のものが落ちてきて肩にふりかかります。いつまでも、ゆらゆらと振動が収まらず、船酔いのような気分がしてきました。都庁の職員が会議室のドアを急いで開きます。会議室を仕切る移動式のパーテーションが収納場所から今にも飛び出しそうになるのを、必死で押さえています。外を見ると周辺の高層ビルも同じようにユサユサ揺れているのがわかりました。そして湾岸方向では、黒煙が。

館内放送で「耐震構造の建物なので倒壊の心配はありません。エレベーターは使用しないでください」と放送があり、会議は予定通り開催されました。会議後は、非常階段で1階を目指します。途中で、下の階から汗を拭きながら上ってくる人と、何人かすれ違いました。

結局33階から下りてくるのに、20分くらいかかったと思います。1階に着いた頃には、膝は完全にガクガク。ふくらはぎは筋肉痛でした。

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