東日本大震災(平成23年3月)
東京駅周辺は、危険を感じるほど大混乱
(船橋市 20代 男性 アルバイト)
東日本大震災が起こった時、私は東京駅でバスを誘導するアルバイトをしていました。目の前の高層ビルが激しく揺れたこと、そして震災直後、東京駅の地下からワァーッと多くの人が出てきたのを、よく覚えています。
気が付けば、東京駅周辺の歩道は人でいっぱいになり、まるで満員電車のよう。車道にも人が溢れていました。今にして思えば、動き出したバスは始発の段階で満員となり、途中のバス停からは乗車ができない状況になったので、始発の多い東京駅のバスターミナルに人が押し寄せたのだと思います。
仕事を終え、「このままでは人の流れに巻き込まれて危険」と判断した私は、浅草橋にある派遣会社を目指しました。途中、携帯電話の充電が切れそうだったので、秋葉原の電気街で充電器を探しましたが、大型量販店はどこも人でごった返していて、中に入ることすらままなりません。
そして困ったのがトイレ。ショッピングビルも大型家電量販店と同じ様に入れない状況で、コンビニにはトイレを待つ長い行列が。そこで私が頼ったのは警察。交番では快くトイレを貸してくれ、本当に助かりました。