東日本大震災(平成23年3月)
マニュアルに基づき地震から1時間以内に対策本部を設置
~自主的な判断も重要~
(東京都大田区 30代 男性 空港ビル勤務)
空港では災害時のマニュアルが定められていましたが、交通機関のストップは想定されていませんでした。
対策用のマニュアルに従って、緊急対策本部は地震発生から1時間以内に設置されました。その時点で滞留者が多数でることは予測済みです。その対策としてまず考えられたのが食事の確保。そして、一晩中の対応が予想されましたので、その間トイレを清潔に保つ必要もあります。清掃員を通常より厚く配備して対応しました。
空港では災害用の備蓄品として、1万1000人分の非常食や毛布を用意していました。ただ、その配付方法や人員配置などはマニュアルに盛り込まれていなかったのです。備蓄場所から人の手で運び出す必要があります。正確な情報が入ってこないなか、一人ひとりの現場での自主的な判断が求められました。空港スタッフ同士で連絡を取り合い、臨機応変に対応することが必要となったのです。