「帰宅困難者受け入れへの不安」

東日本大震災(平成23年3月)

帰宅困難者受け入れへの不安
~秩序正しく行動する日本人の姿を見た~

(東京都豊島区 50代 男性 大学職員)

地震発生後に池袋駅の近くを通ると、泉から水が湧き出すように人が溢れているのを目にしました。やがてその人々の一部は、我々の大学で受け入れることになります。その際に感じたのは、知らない人たちを受け入れることへの恐怖感でした。実際に帰宅困難者を受け入れてからは対応に必死でしたが、後に私の心配は取り越し苦労だったことが分かりました。

トータルでおにぎり2600個、水3000本、クッキーなど1500袋を配りましたが、奪い合いもトラブルも起こらず、不満を言う人もいませんでした。あれだけの人数を受け入れたのに、盗難も破損も汚損もない。秩序正しく、周りの人々に配慮をする日本人の姿は美しく立派に感じました。

後日、感謝の手紙を何通かいただきました。お礼を言われるためにしたわけではありませんが、正直嬉しかったですね。今回は様々な偶然が重なって上手く対応できましたが、次はどうなるか分かりません。インフラが切断されたら、または一晩ではなく二晩、三晩と続いたら、そう考えての対応も今後、考えなくてはいけないのかもしれません。

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