東日本大震災(平成23年3月)
一番要望が多かったのは情報
~スクリーンでニュース映像を流す~
(東京都豊島区 50代 男性 大学職員)
今回、避難されている方々に必要だと思って提供したのは、水に食料、それと乳幼児が休むためのマットや毛布などでした。何せ初めての経験なので、他に何が必要か見当のつかない部分もあります。避難者のかたに、何か他に必要なものがあるかと訊いてみると、もっとも要望が多かったのは情報でした。
地震の発生が平日の午後3時前ということで、水や食料はある程度確保できた人が多かったようです。後はパニックにならないためにも、可能な限り情報を伝えるようにしました。
最近の大学は設備も充実しています。教室には大きなスクリーンがありましたので、そこではずっとテレビのニュースを流しました。また、校内放送でも交通など重要な情報をアナウンスして、安心材料の提供に心がけたのです。皆さんこれで安心されたようで、深夜0時過ぎに電車が動き出した後でも、駅の混雑を避けて校内に朝までとどまる人も大勢いました。
後日、避難されたかたから「情報があったから助かった」というお礼の手紙をいただき、私たちも救われた気がしました。