「乳幼児に必要なもの」

（東京都豊島区　30代　男性　大学職員）

最初は老若男女分け隔てなく、同じ教室に誘導していたのですが、なかには赤ちゃんや小さなお子さんを抱えたお母さんの姿も見かけました。そこで、乳幼児と母親のために、別の教室を開放することにしたのです。母子合わせて40～50人ほどの人たちを、5部屋に分けて休んでもらうことにしました。

大人用に水と食料は配付していたのですが、乳幼児に必要なものは予測していなかったものもありました。まずはお湯。ミルクを作るために必要でした。また、図書館にあった簡易用のベッドを教室に持参しましたが、高さがあって乳幼児は転落する危険性があるとのことから、体育で使用するマットを改めて運び入れることにしました。これでやっとお子さんを寝付かせることができるだろうと、お母さん達も少し安心した様子でした。

この日はかなり寒かったのですが、小中学校とは違い、大学には毛布の準備はあまりありません。今回は暖房をつけて対応しましたが、もし、電気が通っていなかったら、果たして受け入れることが可能だったかと、考えてしまいます。