東日本大震災(平成23年3月)
情報があると安心
~スクリーンでニュース映像を流す~
(東京都 40代 男性 消防学校職員)
今回、帰宅困難者の方々がもっとも必要としていたもの、それは情報です。地震直後から携帯電話の回線がパンクしてしまったため、家族の安否確認が取れない人も多かったはずです。そこで、避難されている方々に向けて、大きなスクリーンでテレビのニュース映像を流すことにしました。画面には津波などの甚大な被害が流れていましたが、同時に都内での被害が少なかったことなど、安心できる情報も得られたので、皆さんパニックにならず冷静に過ごされていました。
今回の震災では、Twitter(注1)やSkype(注2)で安否の連絡を取った方々の話をよく聞きましたが、インターネットの重要性が確認されたように思います。
インターネットでは知りたい情報をピンポイントで調べられるし、情報が早いこともあり、それも提供するようにしました。
深夜0時30分頃に電車の運転が再開すると、避難されている方々のなかには帰路につく人も多かったのですが、状況が分かったために安心して朝まで泊まっていく人もかなりの人数がいたのです。情報があるとないとでは、安心感が違うことを痛感しました。
(注1)Twitter:ウェブ上に公開されている、140文字以内の短い投稿(ツイート)を入力して、みんなで情報を共有する無料のサービス。
(注2)Skype:インターネットを利用した世界中どこへでもかけられる無料の電話サービスのこと。
(注2)Skype:インターネットを利用した世界中どこへでもかけられる無料の電話サービスのこと。