「「とりあえずの避難」 でも、必需品は持参して」

平成19年台風第9号(平成19年9月)

「とりあえずの避難」 でも、必需品は持参して
~夏でも必要だった毛布~

(平塚市 60代 女性)

避難勧告※が出て、私たちは応援協定※を結んでいる社宅に避難させてもらったわけですが、社宅には人が住んでいらっしゃるので、2階と3階の廊下や階段で避難勧告の解除を待っていました。

中には、生まれたばっかりの赤ちゃんもいて、民生委員の私としては、ちょっと心配だったのですけれど、社宅の組長さんの好意で家の中に入れてもらえました。

それから、血圧の高いお年寄りがいらして。夏とはいえ、だんだん冷えてくるんですよ。毛布とかもないし、イスもありませんから。かろうじてタオルケットは持っていたので、「これをかけておいてください」とお渡ししましたが、気が気ではありませんでした。

そのうち、社宅に住んでいる方が「赤ちゃんとかはどうぞ」なんて、声をかけてくださったので、そのお年寄りも部屋の中に入れていただきました。廊下にはお手洗いがないので、トイレもちょっとお借りしたりね。親切にしていただいて、本当に助かりました。

それにしても、夏でも毛布が必要だなんて、実際に避難してみないと分からないものだと思います。

※避難勧告とは、その地域の居住者等を拘束するものではないが、居住者等がその「勧告」を尊重することを期待して、避難のための立退きを進め又は促す行為のこと。

※応援協定とは、行政機関と民間事業者又は他の行政機関等との間であらかじめ協定書を交わし、災害時における人的・物的支援についての協力を確保するためのもの。

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