「避難所は恵まれた場所とは限らない」

平成17年台風第14号(平成17年9月)

避難所は恵まれた場所とは限らない
~まず各家庭で、備えをしておこう~

(杉並区 40代 男性)

小学校を避難所にするということに決めて、防災倉庫を見に行ったとき、まず「足りるかな」と思ったんです。初めてのことで、何人来るかわからなかったから。

毛布も一部は置いてあるんですが、ほとんどは川の向こう側にある災害備蓄倉庫にあるので、このまま雨が降り続いたら、実際どうやって取りに行こうかと思っていました。

学校の体育館と言えば、夏は暑く、冬は寒いというところですから、避難所に行けば安心できるかというと、気持ち的にはみんな一緒で心強いという感じはあっても、物質的には決して恵まれている状況ではないんですよ。

それをみんながちゃんとわかってくれていない。前もって、自分たちの家で備えておかなければならないこと、それから、こうなったときには自分たちはこういうふうな対処をするんだという心構えというものを各家で決めておいてもらわないと、いざという時にパニックになっちゃって、受け入れるほうも受け入れられないという状態になっちゃうのです。そういう認識をまず各家庭で持っていないといけないですね。

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