霧島山(新燃岳)の噴火(平成23年1月)
過去にもあった大噴火
~また住めなくなるのかも・・・~
(高原町 30代 男性 役場職員)
新燃岳は300年前にも大噴火を起こしていて、その時にはこの地域から2年間も人が離れたんです。だから、最初の噴火で町に灰が積もったのを見た時は、もう終わりだと思いました。車が行き来するたびに灰が舞い上がり、太陽が出ているのに外はどんよりと薄暗く、信号は見えても、道路のセンターラインは確認できず・・・・・・。こんなことになってしまった故郷を前にして自然と涙が出ました。
技術も発達し、交通網も整備され安定した生活が送れていますけど、自然の力を前にしたら人間は無力なんだと痛感しましたよ。
災害が起こった時は、自分の命は自分で守らないと仕方がないんですね。噴火もそうだし、東日本の震災もあって物の見方がガラリと変わりました。
大規模な噴火こそ起こらないけれども、まだ依然として活動を続けているわけですから、もし最悪の場合が起こったときは住めなくなるかもしれない。そんな覚悟で生活していますよ。