霧島山(新燃岳)の噴火(平成23年1月)
とつぜん襲った地鳴りや窓を揺らす空振
~「安心して」と利用者へ声かけ~
(高原町 30代 男性 養護老人ホーム職員)
午後3時くらいだったでしょうか。利用者さんが「新燃岳が噴火した」と教えてくれまして。外を見るとモクモクとした噴煙がこちらにどんどん迫ってくるのが見えたんです。
その日の深夜、地鳴りと共に窓ガラスがガタガタと揺れ始め、30名以上の方が起きてこられました。地鳴りや空振(注1)も恐ろしいものでしたが、火口付近で立ち上がる火柱や噴雷はこの世の光景とは思えない異様なものでした。
利用者さんの中には、帽子やバッグを身につけ、不安な面持ちで一夜を過ごされた方もいました。「この建物は鉄筋やっで、頑丈よ。安心しやいね」と、職員みんなで声かけをして安心してもらいました。
激しい空振はその日だけでしたが、しばらくの間は園内のガラス全てに保護フィルム(注2)が貼られました。
(注1)空振:爆発や噴火などで起こる大気の振動のこと。
(注2)保護フィルム:ガラス飛散防止フィルムのこと。
(注2)保護フィルム:ガラス飛散防止フィルムのこと。