霧島山(新燃岳)の噴火(平成23年1月)
近所の人の声かけが一番!
~消防団員は避難の呼びかけと地域の見回りで大忙し~
(高原町 60代 男性 消防団団長)
新燃岳が噴火するのを見たのは、昭和34年と今回ので二度目なんですが、あの時は水蒸気爆発だったので、噴煙ちゅうのはあがらんかったとです。なので、今回の噴火で火柱ちゅうのを見た時は、ガタガタと足が震えましたよ。
消防団の団長をしとるもんですから、噴火から1ヵ月間は家に帰る間もなく慌しく動いておりました。
避難区域の住民に避難を呼びかけるんですが、中には応じてくれない人も何人かいましてね。避難勧告でなく、拘束力のある避難指示だったらすんなり動いてくれたんでしょうけれども。高齢化の進んでおる地域ですから、行政が言っても聞かん人も多いんですわ。近所の人の「危ねぇから、逃ぐっど」が一番効果的でした。
その他に、警察と一緒になって避難区域の見回りなどをしましたよ。悲しいかな、避難中に空き巣などを企てる不届き者が現れるのも災害時の特徴ですからね。