霧島山(新燃岳)の噴火(平成23年1月)
慣れないことばかりの避難所生活
~洗濯物にも一苦労~
(高原町 40代 女性 主婦)
その日はドドドーンと、ものすごい地鳴りがして、家全体がガタガタと音を立てて震えました。山から近い場所に住んでいて、1ヵ月くらい前から異変に気づいていたので、すぐに噴火だと分かりました。
避難所に入り、そこで10日間くらい生活しました。避難所での生活はシャワー室も1つしかなく、食事も簡素なものだったりでストレスがたまりました。中には不眠になる人なんかもいて。
避難所でインフルエンザが発生した時はヒヤっとしましたね。抵抗力のない子供や、お年寄りもたくさんいましたから。発症の疑いがある人は個室に隔離したり、役場の早急な判断に助けられました。
洗濯物も大変で、町のコインランドリーには長い行列が出来ていました。
避難が解除されても、山は活動を続けていて私の住む地域は今でも小さな灰が降っています。ですから、それからは洗濯物はずっと家の中で乾かしています。
もし、次に大きな噴火があって避難生活が始まっても困らないように、家の一室には避難時に必要となる毛布や衣類などをたくさん用意しています。