「漏水がお客さまの頭に落ちないように徹夜で作業」

福岡水害(平成15年7月)

漏水がお客さまの頭に落ちないように徹夜で作業

(福岡市 50代 男性 地下鉄職員)

駅のホームやコンコースまで水が入りましたから、どこも泥だらけなんですよ。早めに運転を再開させようと、徹夜で掃除をやりました。営業するからには、お客さまに迷惑をかけないようにせないかんからね。

天井に入った水がすぐには全部落ちきらんわけやから、天井をビニールシートでおおって、なるべく端っこの方に水が集まるように工夫して、その下にバケツを置きました。天井の中に入って拭いたりもしました。お客さまの頭の上に水が落ちないようにと。

完全に水気を拭き取っておかないと、カビ臭くなってしまうんですよ。天井や壁は張り替えましたが、濡れた部分を完全に拭き上げることは難しく、臭いはだいぶ長い間続きました。

コンコースの床は、ゴム製のモップのようなものを持ち、数人が一斉にすみまで行っては帰るということを数え切れないほどくり返しました。

電気関係の人は電気系統の修理、施設関係の人は雨漏り箇所の復旧というように、それぞれの持ち場で懸命に作業しました。

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