「土のう積みは消防団が災害出動。片づけは住民の手で」

福岡水害(平成15年7月)

土のう積みは消防団が災害出動。片づけは住民の手で
~役割分担を理解して~

(福岡市 70代 男性 消防団員)

水害の危険がある時に、私たちが土のうを築いていると、「うちの裏の方にも」って言われます。水害の場合は範囲が広すぎるから、なかなか手がまわりません。「待ってください。ここを積み終わらないと動けません」と言うと、「いや、何人かでもいいから」って。でも、やはり10人単位で行かないと、土のう積みなんかもさばけないんですよ。で、「何で早くやってくれなかった」って、後で文句を言われます。

逆に、水が引くと、「邪魔になるから、土のうを早く片づけてくれ」と言ってくる。きれいだったら自分のとこに置いとって、汚れていたら中の砂は何かに利用して、袋だけゴミに出してくれればいいんです。

私たちも「土のう積みは災害出動でしますが、片づけは自分たちでするんですよ」ということを、住民の皆さんへ意識づけをせないかんと思っていますが、自主防災の役員の人たちもこういうことを理解して、次の人にちゃんと引き継いでくれたらいいなと思いますね。

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