「地域に頼られる消防団」

福岡水害(平成15年7月)

地域に頼られる消防団
~これからは若い人の力にも期待~

(福岡市 60代 男性 消防団員)

去年だったか、市の広報車が街の中をスピーカーで避難するように流して回りましたが、避難できない人が多い。「自分たちだけではどうにもならんから、消防団、加勢してくれ」っていうことですよね。

だから、地域に密着しとる消防団の価値っていうのはそこにもあると思うんです。「あそこはお年寄りやから」とか、「足が悪いから」っていうのを知っていますからね。民生委員さんがそういう情報を持っていても、かなり年長の方が多いけん。

自治会長さんや自主防災の責任者にしても、自分とこにも水が来そうな時に、避難していない人のところに行って確かめるっていうのはなかなかできませんよ。普通の人やけん。

自分のことを放ったらかしても出らないかんというのが消防団。全国的にみれば福岡市は消防団に入る人の率は高い方だと思いますが、まだまだ足りません。最近は、直接大学に行って講義をするなど、学生さんたちと接点を持って消防団への理解を深めてもらう活動に取り組んでいます。やってみると、若い人は意外と防災意識が高いんですよ。

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