「水が出てからじゃ、逃げようと思っても逃げられない」

福岡水害(平成15年7月)

水が出てからじゃ、逃げようと思っても逃げられない
~地域で声かけ、早めの避難が大事~

(福岡市 70代 男性 消防団員)

うちのグループで1階部分が水に浸かったところは、1戸1戸確認して回りました。それが100戸以上。ある住宅では、車椅子の女性が膝ぐらいまで浸かっていたので、抱え出して小学校の方に避難してもらいました。地元の人が「あそこは1人やから。車椅子じゃから」って言うから、家の中まで入っていきました。

ただ、一般の人は、実際に自分のとこらへんに水の来んかぎり避難所に行かんとです。「学校か公民館に避難してください」と言っても、「いや、うちは来んでしょう」っていうような感じでね。川のすぐ近くの人たちは避難するけど、もう1つこっちの道路になると溢れてなければ全然腰をあげません。「川の近くじゃけん、見える」とおっしゃった人もおるけど、そこらへんが難しいなと。

川が溢れる時は、見る間にドーって増えるけんね。水が出てからじゃ、逃げよう思っても逃げられんようになるってことを知っていてもらいたいなと思いますね。

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.