「頭の中に要援護者名簿」

平成18年台風第13号(平成18年9月)

頭の中に要援護者名簿
~すばやく一人暮らしのおとしよりの安否確認~

(延岡市 60代 男性)

竜巻が起こったあと、一目散に一番高齢のひとり暮らしのお宅に向かいました。長靴にカッパという出で立ちで、下を向くとポタポタと汗がしたたり落ちるほど、猛スピードで走りました。

玄関の戸を開けると、その方はそれこそ怖いような顔をして座っていました。「大丈夫かい」と声をかけたら、か細い声で「はい」と。あまりのおそろしさに、声も出ないようでした。髪の毛はボサボサですし、足には小さいガラスが刺さって、そこから血も流れていたんです。

2階へ上がってみると、雨戸を突き抜け、ガラス窓を割って、外から飛び込んできたカワラが何枚も部屋の中に重なっていました。ほんとうに信じられない光景でした。

幸い、大したケガもなくてすみましたが、もし、そのカワラが頭に当たっていたらと思うと、ゾッとしました。

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