「命綱つけて濁流の中を泳いだ」

平成17年台風第14号(平成17年9月)

命綱つけて濁流の中を泳いだ
~おとしより救助も命がけ~

(延岡市 30代 男性)

僕は社会福祉協議会の職員ですが、当時消防団員もやっていましたので、救助活動のために現場に行きました。そこはほんとうにすごい展開になっていて、「役場からの命令じゃないと動かない」と言っていたおじいちゃん、おばあちゃんが家に取り残されている状況でした。

水の流れが速くて、ボートをこいだら自分たちが流されちゃうぐらいなんですね。で、僕は泳ぎがかなり得意なものですから、命綱をつけ、ボートのロープをもって、濁流の中を泳いで助けに行きました。なんとか無事に泳ぎきりましたが、普通の人は、絶対にしてはいけないと思います。危険ですからね。

「とにかく乗りなさい」と言って、二人をボートに乗せました。おじいちゃん達は、とりあえず必要なものだけはビニール袋に入れていましたが、あとは着の身着のまま。雨が激しくて傘をさせるような状態ではなかったので、ずぶぬれになりながらボートの上で不安そうにしていました。

近所の人が避難するように言っても、かたくなに「もう、ここから動きたくない」という人がよくいますが、やっぱり避難は早めにしないといけませんね。

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