「商店が元気出そうと「元気市」」

雲仙岳噴火(平成2年11月~平成8年6月)

商店が元気出そうと「元気市」
~被災者とはげまし合い~

(島原市 60代 男性)

大火砕流 で亡くなった方もいらっしゃったので、われわれ商店主も「今年はもう夏の土曜夜市はやめにしよう」っていう感じでした。でも、「やっぱりカラ元気でもいいからやろうよ」ということになり、土曜夜市を「元気市」っていう名前に変えてやりました。「元気を出そうよ!」っていうことでね。

当時、まだ仮設住宅がなくて、せまい体育館におおぜいの人が避難していました。避難所はプライバシーもなくて、みなさんちょっと精神的にきつそうにみえたものですから、いつも売り出しの時に配るお楽しみ券を「気晴らしに町に出てきて、楽しんでくださいよ」って、持っていきました。

お楽しみのなかみは、縁日によくある金魚すくいとかですが、思ったよりたくさんの方が来てくれて、久しぶりに商店街もにぎわいました。

みんなの笑顔を見ていると、「元気市」をやって良かったなあとつくづく思いました。

※火砕流は、高熱の火山岩塊、火山灰、軽石などが高温の火山ガスとともに山の斜面を流れ下る現象で、流下速度は時速100キロメートルを超えることもあります。

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