「悲しかった小学校の焼失」

雲仙岳噴火(平成2年11月~平成8年6月)

悲しかった小学校の焼失

(南島原市 20代 女性)

当時わたしは中学生でした。その日は休日だったので、お姉さんと一緒に船に乗って町に買い物に行きました。あのころは、噴火のために国道が通れず、市中心部への移動は船を使っていたんです。

で、帰る途中、乗っていた高速船が急に海の上で止まって、船の中の電気もぜんぶ消えて真っ暗になりました。止まっていたのは、10分か20分ぐらいだったと思います。何ごとかって感じでした。

船から陸のほうを見ると、何か大きいものが山から下ってくるのが見えました。それが火砕流 だったんです。

避難所にもどってから、わたしたちの小学校が、その火砕流で焼けてしまったことを知りました。大切な思い出がなくなってしまったようで、ほんとうにショックでした。

※火砕流は、高熱の火山岩塊、火山灰、軽石などが高温の火山ガスとともに山の斜面を流れ下る現象で、流下速度は時速100キロメートルを超えることもあります。

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