「すぐ終わると思った体育館の避難」

雲仙岳噴火(平成2年11月~平成8年6月)

すぐ終わると思った体育館の避難

(島原市 50代 男性)

平成3年の6月に大火砕流 が起きて、体育館に避難したものの、「いっときたてば終わるだろう」と思っていました。

しかし、わたしたちの地域が警戒区域(立入制限区域)に設定されてからずっと延長、延長でね。「8月のお盆には」と思っていたのにダメで、「それなら正月には帰れるだろう」と思い直したけれど、それもかないませんでした。もう、その時点で、なかばあきらめましたね。

警戒区域さえ解除になれば、家の荷物でも何でも持ち出せると期待していたのだけれど、そうこうしている間に、今度は土石流 が起こって被害が拡大していきました。

自分の仕事をしたくても、建築資材や道具をとりに帰ることもできない。長引く避難生活で、そのときの経済的なダメージが今でも残っています。

※火砕流は、高熱の火山岩塊、火山灰、軽石などが高温の火山ガスとともに山の斜面を流れ下る現象で、流下速度は時速100キロメートルを超えることもあります。

※土石流とは、谷に積もった石や土砂、火山灰などが長雨などによって大量に流出するもの。数十トンもある大きな岩でさえ石ころのようにおし流してしまうほど大きな破壊力をもっています。

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