「話し合っておくべきだった避難先」

雲仙岳噴火(平成2年11月~平成8年6月)

話し合っておくべきだった避難先

(島原市 50代 男性)

大火砕流 の際、市外にいたので、「家族は大丈夫だろうか」ということで頭がいっぱいでしたね。避難場所に指定されていた近所の中学校の体育館には、避難できないという情報が入ってきましたので、「そしたら避難場所はどこだろう。どこに行けばいいんだろう」って、車を走らせながらずっと考えていました。

で、とりあえず、市の体育館に行ってみたんです。でも、そこにも家族は見あたらなくて、あわてました。子どもは小学生だし、一番下の子はまだ4歳ぐらいでした。どこでどうしているのだろうかと、心配でたまりませんでした。

それから、交通規制がしかれていないところに親戚があったので、そこに行ってみると、家族全員がいたわけです。ほんとうにホッとしました。

噴火に限らず何かあったときには、どこに行くことにするよとか、家族で避難経路についてよく話しあっておくべきだなと、そのときつくづく感じましたね。

※火砕流は、高熱の火山岩塊、火山灰、軽石などが高温の火山ガスとともに山の斜面を流れ下る現象で、流下速度は時速100キロメートルを超えることもあります。

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