福岡県西方沖を震源とする地震(平成17年3月)
公民館のサークルは地域の先生
(福岡市 70代 男性)
10年前ですかね、小学校に新しい校長先生が来られたときに、「学校教育の中で先生たちに頼るのは限りがあるから、学校に地域の人を送ってくれないか」という相談が、公民館にありました。
その時から始まって、例えば読み聞かせというのは週に2回、2人ぐらいで行っていますので、1年間でのべ約200名というものすごい数になります。
そうすると今度、人間って不思議なもので、講師役で呼ばれた人は、自分が役に立っているというか、自分の存在意義が感じられるものだからまたするんですね。そしてその人たちが仲間をさそって連れて来てくれる。
おかげで公民館のサークル活動も多様になって、より盛んになりました。
こういうふうに、地域のみんなが顔のみえる関係になっていたことが、今回の地震のときにもプラスになったと思います。