「役だった「災害時要援護者台帳」」

福岡県西方沖を震源とする地震(平成17年3月)

役だった「災害時要援護者台帳」
~「民生委員さんが来たよ!」との声に役割を実感~

(福岡市 60代 男性)

私は長年民生委員 をしています。その日は彼岸の中日ということで墓参りに行く準備をしていた時に、ゴーッという音と同時に、びっくりするぐらい家が揺れました。幸い私のうちは新しく建てたもので、いろいろ中のものが倒れた以外は無事でしたので、すぐに「災害時要援護者台帳」を持って、それに登録してある方たちの安否確認に出向きました。

台帳は、平成7年の阪神・淡路大震災の翌年から取り組んでおりまして、ひとり暮らしの高齢者や障害をお持ちの方とか、生活弱者の方たちに民生委員が聞き取り調査をして保管をしているものです。

台帳には、親戚とか緊急連絡先が3名まで書かれていて、ケガとかされていた場合すぐに電話できるからと、それを持って回りました。

私たちは、いつものように民生委員の腕章をつけて、順番に家を回りました。あるお宅に行って、「ケガないね?」と声をかけたら、電話中だったんだけど、「今、民生委員さんが来てらっしゃった!」と電話越しに大きな声で言っていました。あとで聞いたら、娘さんと話をしていたとのこと。そんな時、やっぱり民生委員も頼られているなと思いました。

※民生委員とは、社会奉仕の精神を持ち、常に住民の立場になって相談に応じるなど、社会福祉の増進に努めることを任務として、市町村の区域に配置されている民間の人です。また、民生委員は児童委員を兼ねています。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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