前線による大雨(平成24年8月)
家の両側がまさかの土砂崩れ~逃げられる場所をきめ細かく考えておくべき~
(宇治市 60代 男性 地区役員)
うちの周りは全部山です。あの日、川の水位からみてまだ大丈夫だと思っていたのに、突如私の家の両側の斜面が崩れ、車が土砂で流されそうになりました。山の斜面が崩れてきたっていうのは全くの予想外でした。
ここの山はほとんど傾斜角30度以上の急傾斜地で、『こんな山の横へりによう住んでるな』とよく言われていましたが、今回、危険なところなんだということを改めて感じました。
私たちの集落の山は、ほとんどの持ち主が地元の人ではありません。40年ほど前に山を買って杉やひのきを植えたはいいけれど、もうからないからと放置して、きちんと管理されていないというのが実情です。
今回の土砂崩れでは、地域が上と下とに寸断されるような形になりましたが、避難場所は下の小学校になっているんです。本当に小さな集落なのですが、避難場所をきめ細かく考えておくことも必要だったと思います。水害後の航空写真で、小さな谷筋で崩れているところが多いのが分かりました。60年前の災害と今回を合わせていくと、危険なところがどこかも認識できるのではないかなと思っています。
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