「水没のコンバインまで保険でカバー」

平成16年台風第23号(平成16年10月)

水没のコンバインまで保険でカバー

(豊岡市 70代 男性)

そのあたりは昔からよく水がつくところと承知していましたから、うちの事務所は、田んぼから4メートルぐらい高い位置に建てていました。すぐ横に流れている川の堤防よりも高いので、堤防が切れても大丈夫だと思っていたのです。

けれど、夜の9時ごろになってますます雨と風が強くなり、心配になって会社のようすを見に出かけました。その頃には、円山川本流につながる川の水が、下流側から上流にものすごい勢いで逆流していて、まるで津波のように立ち上がっていたのです。さすがに、「これはちょっとおかしいな」と。

はっきり覚えてはいませんが、堤防が切れたのは10時半ごろだったと思います。それからは考えられないほどの速さで水が押し寄せてきました。会社には、トラクターとか、2トン車とか、軽トラックとかが、いっぱい置いてあったんですわ。それも5台や6台じゃないんですよ。

ただ、運の良いことに、その年の4月に、保険を火災保険から総合保険に全部切りかえていたんですよ。農協さんから「新しい保険が出たから、どう?」って言われてね。すぐにはそのことに気がつかなかったぐらい混乱していましたが、水没したコンバインなんかもすべて保険でカバーできて、ほんとうに助かりました。

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