「コウノトリとの共生に新たな希望」

平成16年台風第23号(平成16年10月)

コウノトリとの共生に新たな希望

(豊岡市 40代 女性)

川の堤防が切れて田んぼが水に浸かってしまって以降、今まで見られなかった雑草が生えるようになったんです。種が流れてきたのだと思いますが、除草剤とか使ってもなくならないのです。

ここの田んぼはちょうどコウノトリの拠点地にもなっていて、コウノトリが舞い降りて、毎日と言っていいほどその姿が見られる場所なんですよ。それを見に、たくさんの人たちが見物にやってきます。ただ、そのために強い除草剤や効く農薬が振れないというジレンマ はありました。コウノトリのために、あれを使ったらいかん、これを使ったらいかんと言われてね。

でも、今は抑草という考え方が主流になりつつあります。ぬかやらを使って除草剤を使わずに草を抑えていくという農法も、みんなが一緒だったらがんばっていけると思うようになりました。なれていくまではやっぱり時間も労力も、いろいろな面で大変ではあるけれど、やっぱり飛んでいるコウノトリを見ていると雄大で、「わあ、すごいな」と思うんです。

※ジレンマとは、2つの相反したことがらの板ばさみになってどちらとも決められず進退きわまること。

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