「うれしかったお風呂屋さんでの親切」

阪神・淡路大震災(平成7年1月)

うれしかったお風呂屋さんでの親切
~アレルギーの弟助かる~

(神戸市 20代 女性 学生)

うちの近所は、皆あいさつとかするし、仲がいいんですよ。地震の時も、弟がすごく幼かったので、衣服を持ってきてくれたり、食べ物を分けていただいたりしたのを覚えています。

弟がアレルギーだったのでちゃんとお風呂に入れなきゃいけないというので、家に水の出ない間、私たち家族はたびたび銭湯に行きました。弟はお母さんが見なくちゃいけないから、私はいつもお父さんと男風呂のほうに入っていたんです。

ある日、お母さんがお風呂から出てきて、「私が赤ちゃん連れていたら、知らん人がお湯を何度も運んできてくれたの。『これ使い、これ使い』ってね」とうれしそうに言うのを聞いて、幼心に、「あ、そうなんや」と感心した記憶があります。

実際、弟に手がかかるので、お母さんとお父さんは、やはりそっちにかけちゃうんですよね。私は、「すごく静かでいい子やった」って言われてたんですけど、実はそんなことなくて、それまで一人っ子でほんまに甘やかされていた子なので、「何で、私のこと見てくれへんのかな」ってやきもちをやいてしまうこともありました。

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