「ぬいぐるみ抱えて母のもとへ」

阪神・淡路大震災(平成7年1月)

ぬいぐるみ抱えて母のもとへ

(神戸市 20代 男性 学生)

あのときちょうど、僕は小学1年生でした。寝ていたら、急にドーンという大きな音がしたんです。その音で目が覚めると、何か地鳴りみたいなものがこっちに近づいてくるような、ゴゴゴーという音がどんどんどんどん大きくなってきて、それからまたドーンという音がして、突き上げられるような揺れを感じました。

僕は、2段ベッドの下に寝ていたんですけれども、何が起こったのか全くわけがわかりませんでした。ただ、何か大変なことが起こったということだけはわかったので、一緒に寝ていたシャチのぬいぐるみをわきに抱えながら、必死で母親のもとへ行きました。

たまたま僕の家は、建ててまだ1年も経っていなくて、地震に強かったんですね。家の壁とかにヒビは入ったけれど、タンスとかも倒れなかったし、食器は何枚か割れたりはしたんですけれども、食器棚の観音開きの扉は、磁石が結構強力で開かなかったので、中の食器が飛び出すこともなかったのです。

部屋の中は、本棚から本が飛び出したり、しまってあった物が全部外に出たりして、足の踏み場がないほどでしたが、ガラス類が落ちて割れることはなかったので、ケガをする心配もありませんでした。

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