「両親に買ったマンション、初めて泊った翌朝に地震」

阪神・淡路大震災(平成7年1月)

両親に買ったマンション、初めて泊った翌朝に地震

(神戸市 50代 男性)

結婚して、しばらく郊外に住んでいましたが、同居している家内の両親が病弱で、救急車で運ばれることもあったものですから、病院に近いところ、救急車がすぐ来てくれるような便利なところがいいなと思っていました。

神戸市長田区の私の実家の近くに新築のマンションができたので、「じゃ、まあ、両親を住まわせるために」と買ったのです。家族みんなの住民票だけを先に移して、カギの引き渡しを受けたのが地震の前の年の1994年12月でした。

年が明けた1月15日が日曜日で、次の日も成人の日の振替休日で連休だったので、両親が住む前に「みんなで、いっぺん泊まってみようや」と、家族総出で泊まりに行きました。

1泊して郊外のニュータウンに戻る予定だったのですが、どういうわけか長男坊が風邪を引いてしまい、「じゃあ、もう1晩」ということになりました。その時は、翌朝にあの大地震を体験するなんて、夢にも思っていませんでした。その場にいたことで、こうやって子供のころから過ごしてきた地元で、復興のまちづくりに没頭している自分がいると思うと、不思議な気分になるんです。

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