「貴重品の管理に頭悩ます避難所運営」

平成12年(2000年)有珠山噴火(平成12年3月)

貴重品の管理に頭悩ます避難所運営

(洞爺湖町 60代 男性)

避難所では、印鑑とか、通帳とか、カードだとか、みんなそういうのを持っていて、畳1枚か2枚のところで雑魚寝しているものですから、そういうものをどうやって守っていったらいいかということが再三問題になりました。

銀行の貸金庫みたいなところがあって、そういうところに預けたらどうかとかいろいろなことを言っていたんですけれども、解決策はみあたりませんでした。よく、「避難する時には貴重品を持って家を出るようにしましょう」とか、言われているのにね。

結局、部屋ごとに無人にならないようにお互いが見張って、不審者の出入りがないような形をとることにしました。最終的には個人の責任ということでね。

ご近所や町内会とかでまとまってひとつの避難所に入っていれば顔がわかるのでしょうが、地域が違う人たちが一緒だと、どこの人なのかわからないわけですよね。たまにしか帰ってこない息子さんとかも、不審者みたいに思われちゃう可能性がありますものね。この次は、そういったところにも工夫が必要じゃないかなと思います。

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