「乳牛60頭も3カ月避難でストレス」

平成12年(2000年)有珠山噴火(平成12年3月)

乳牛60頭も3カ月避難でストレス

(洞爺湖町 40代 男性)

私のところは乳牛を60頭ほど飼っております。噴火の3日前に、「部分避難指示」というものが出て、自分たちの地域もそれにかかりましたが、避難指示のかかっていないところを通って牛にエサをやりに行くつもりで、半月分ぐらいの準備はすませていました。避難するなんて、最初から一切考えていませんでした。

でも、実際は、噴火の翌日に避難しました。地殻変動のために水道が止まることが予想されたし、全町避難が長引けば、エサが切れても持ってきてもらえなくなるし、搾った牛乳を運んでくれるタンクローリーが入ってこられなくなると思ったからです。

納得したというか、それがいいと思ったのではなく、仕方なく動いたかたちです。結局、3ヶ月近く避難していたわけですが、60頭分の牛のエサを運ぶというのは大変なことで、いただいた草とかで何とかしのぎましたが、環境が変わったストレスで、だめにした牛も、生きて帰ってきたものの繁殖ができなくなった牛もいました。

やっぱり、避難解除の時期などは、もっと現場第一で、きめこまかく進めてもらえたら良かったのにと思う気持ちが強いですね。

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