「患者の避難は職員も一緒」

平成12年(2000年)有珠山噴火(平成12年3月)

患者の避難は職員も一緒
~避難先の治療体制も万全に~

(洞爺湖町 50代 男性)

病院ですので、いわゆる災害弱者の方を抱えているという現状がありまして、一般の人たちより早めに避難を開始しなければならないということで、避難勧告等が出る前から役場と頻繁に連絡をとっていました。

で、噴火の2日前には、一次避難と称して、いくつかの病院に振り分けて避難しました。中には、病院を移っただけでパニックを起こす患者さんもいますから、自宅が被災している職員も一緒について行ってもらって、一病棟分まるごと動かすということもしました。

ただ、噴火の避難は長期化するということが鉄則ですから、常に二次避難のことを考えていました。噴火場所などの状況を見ながら、次の安心していられる病院を探してアレンジするというのが、われわれ職員の仕事でした。

とにかく、安全な場所に患者さんを避難させることに全力を注ぎました。やっぱり病院の場合は治療ができる環境が必要ですから、一度逃げればそれで終わりとならないところが難しいなと思います。

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