「取材陣の真夜中チェックアウトに宿泊料金取り忘れ」

平成12年(2000年)有珠山噴火(平成12年3月)

取材陣の真夜中チェックアウトに宿泊料金取り忘れ

(壮瞥町 50代 女性)

うちはペンションをやっています。当時、近くで建設中の施設の現場監督さんも宿泊していましたが、「有珠山、噴火するんだって?」って聞くから、「そうみたいですね」と答えると、「じゃあ、悪いんだけど、ここ引き揚げます」と、荷物をまとめて、帰られました。

そんなこんなでバタバタやっているうちに、今度は新聞社の方が4名いらっしゃって、「身近で噴火を取材したいから、泊めてください」っていうんですよね。うちの主人が、「いや、泊まってもらってもいいけれど、避難指示が出たら逃げてくださいよ」って言うと、「あ、それは大丈夫です」って。で、お部屋に通すと、すぐに取材に出かけて行きました。

その日の夜中の12時に、ピンポンピンポンってフロントの呼び出しが鳴るんで、どうしたのかなと思って出ていくと、新聞社の人たちが、「すみません、チェックアウトします」と言うのです。本社から「そんな近くで取材していたら危ない」と言われたからということでした。

真夜中に、「すみません」のひと言だけ残して出ていきました。こっちもあたふたしていたから、宿泊代もらうのを忘れちゃいました。

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