「役立った地域のきずな」

平成12年(2000年)有珠山噴火(平成12年3月)

役立った地域のきずな
~子どもたちの避難先確認に協力~

(壮瞥町 60代 男性)

地震がなんどかありまして、その地震は普通の地震と違う感じでした。下から突き上げるような揺れ方で、昭和52年に経験した地震とかなり似ていたもんですから、「もしかしたら、これ、有珠山かな」と思いながらも、「有珠山は大体30年の周期で噴火するから、まさか噴火するはずがない」と考えていました。

当時、小学校の校長をしていた私は、職員と手分けして、まずは避難している子どもたちの居場所を確認する作業に当たりました。中学校の体育館に避難している子、町内で避難している子、避難しないで自宅にいる子、母親の実家に行った子など、いろんなケースがありました。

すぐに避難先が確認できる子どもたちはよかったんですが、どこに避難しているのかわからないという家庭があって苦労しましたが、我々が困っている話を聞きつけた近所の方が、その人の消息を知っていそうな人を教えてくれましてね。地域のつながりの強さ、きずなの強さということを、その時にほんとうに感じました。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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