「噴火前から避難所新聞」

平成12年(2000年)有珠山噴火(平成12年3月)

噴火前から避難所新聞
~生活の約束事など知らせる~

(壮瞥町 60代 男性)

避難所に入ったら、いつ出られるかわかりませんからね。生活のリズムがどうしても単調になってしまうので、何時までに起きて、何時までに清掃して、食事をして、後片づけをする、というように、タイムスケジュールをきちんと作りました。また、それを同じ人がやるのでなくて、毎日、順番に変わってやりましょうと、当番表も作りました。

そうして、こういったことを皆さんに周知するために、広報紙「2000年有珠山」を発行したのです。広報誌には、避難所の皆さんがお互いを知らなければならないということで、「この班にはだれだれさんがいますよ」と班ごとに名前を入れて、何人構成ですよということを理解してもらう方策をとりました。

もう、個人情報も何もないですよね。避難所にどういう人たちが生活しているのか互いに知っておくことのほうが大切だと思ったからです。

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