「避難所の自治会を組織」

（壮瞥町 60代 男性）

避難勧告が出るということで、役場に話を聞きにいったところ、できれば避難所の自治会を組織してほしいという要望がありましたので、各自治会の会長さんなどに呼びかけて避難所自治会を組織しました。

いざ避難所での生活が始まると、上げ膳据え膳のような感じで、生活が単調なんです。例えば炊き出しがあると、ちょうど中学校は春休みなもんですから、先生方が来て、全部配膳してくれるんですよね。で、私たちはほんとお客さんなんです。

被災した人はひまで時間をもてあましているんですね。ボランティアとかで支援してくれるのはありがたいのですが、仕事をとられては、畳を見るしかないんです。

それではまずいんでないかと。これから何日続くかわからん避難所生活を自主的に運営しようと、共通の約束をみんなで確認しあいました。それから、避難所にも、畳が入っていましたから、地区ごとで列を作って、さらにその中に小グループをたくさん作りました。

全体で話して物事を進めるのは大変なんですよね。けれども、小グループ単位で話し合いをすると、隣近所同士なものですから、うまくいったなと思います。