直前まで楽しい火山教育の企画会議

平成12年(2000年)有珠山噴火 (平成12年3月)

直前まで楽しい火山教育の企画会議
~「有珠山が動き出したよ」のひと言で一転~

(壮瞥町 70代 男性)

その日、北海道大学の有珠火山観測所で、この地域の火山の権威が全員集まって、子どもたちに自然災害の教育をするためのプロジェクトの企画会議をやっていました。「有珠山に登ろう」、「昭和新山に登ろう」なんて、熱っぽくワアワアやっていたわけです。私たちとすれば、火山(有珠山)とうまくつきあうノウハウを次世代に引き継ぎたいという思いだったのです。

語り疲れ、家に帰って早めに寝ていたところへ、突然、枕元の電話が鳴り出しました。で、聞こえてきたのは、聞き慣れた岡田先生の声です。「有珠山が動き出したよ」のひと言でした。

急いで観測所に行くと、すでに役場の人も来ていました。みんなで地震計のデータを見守っているうちに、有感地震が発生したとの連絡が入ってきました。それが実際に自分でも揺れを感じるようになって、「これは噴火に間違いない。もう、後戻りはできないな」と思いました。

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