「万全の体制で実家に避難」

平成12年(2000年)有珠山噴火(平成12年3月)

万全の体制で実家に避難
~ 2日後、目の前に噴火口、すべて置いてまた逃げる~

(壮瞥町 50代 女性)

3月29日に避難指示が出たので、虻田町にある私の実家に避難することにしました。大事な子供のアルバムだとか米ビツのお米とか、それこそ持っていける物を全部ピストン輸送をして、犬小屋まで車に積んで避難したんですよ。

で、しばらくゆっくりしようと思っていたら、30日の夜に何回も地震があって、耐震装置つきのストーブは、何度火を点けても、すぐにバチンバチンと火が消えてしまうぐらいでした。

ところが、31日は朝から地震が一つもなく、シーンとしていて、もうストーブが要らないぐらい暖かくて、「いいお天気ね」なんて言っていたら、午後の1時過ぎでしたね、サイレンがウーって鳴って、火事かなと思って、窓をギュッと開けて首を出して見てみると、目の前で、噴火していました。見間違いかと目を疑いましたが、噴煙がこっちへ迫ってきていました。

あんなに一生懸命に、いっぱい荷物を運んだのに、その瞬間から慌てふためいて、ほとんど何も持たない状態で実家を飛び出したわけです。

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