「災害はどこでも起こる」

平成22年梅雨前線による大雨災害(平成22年7月)

災害はどこでも起こる
~土地のかさ上げも自然の力の前では無力~

(山陽小野田市 60代 女性 保健施設経営)

ほんとうは平たい土地に施設を造るのは嫌だったんです。それで町の方に確かめたら、「10数年前に水害がありましたが、これからはポンプが3機もつくから大丈夫ですよ」とおっしゃって。それでも何か心配だから土地を1メール20センチぐらいかさ上げしてから建てたのです。

その前の晩もずっと降り続いていましたし、朝がたにものすごく降りましたが、ここは大丈夫という頭がありましたので、別の場所にある施設の方を心配していました。

職員から、デイサービスをするかしないかっていう相談がありましたが、今までもそれほどのことはなかったし、ポンプが働くからという気持ちがあって、通常どおりとしました。まさか近くの川が氾濫するなんて、思ってもいませんからね。

あとで、計画では3機だったけれど実際には1機しかなくて、それも十分に働いていなかったという話を聞いて、もうびっくりでした。でも、あれだけの雨が降ればポンプが3機あっても処理しきれなかったかもしれません。災害が起こらないことが「普通」なんじゃないってことが、すごくよく分かりました。

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