「高校生を話し相手に笑顔のおばあちゃん」

（岩国市 40代 女性 看護師）

被災した集落では、そこに住む人たちが総動員で水害のあと片づけをやりました。家がどっぷり水に浸かっているのに、毎日毎日救援物資を配る手伝いをしてくれたおばあちゃんもいました。配って歩いているから、自分の家に救援物資が来たときに受け取る人がいなかったというおまけ付きでね。

中学生、高校生も手伝ってくれました。「もう、あんたら一緒にお茶飲もうや！」と言って、高校生とお茶を飲んでいるおばあちゃんが一番嬉しそうでした。私たちが泥かきするよりもずっと。

やっぱり、しゃべりたかったんです。命はかろうじて助かったものの、家中泥だらけになって何から手をつけたら良いかもわからず不安がいっぱい。そんな時、孫みたいな高校生と話をするだけで、すごくホッとしたんだと思います。