平成22年梅雨前線による大雨災害(平成22年7月)
「来る、来る、来る」路地はまるで川のよう
~川の氾濫の大変さ実感~
(山陽小野田市 50代 女性 菓子店経営)
朝起きたときに川の水の音を聞いて、「あ、違う」って思いました。で、姉と川の様子を見にいくと、水の勢いは今まで見たことがないほど速く、川の水が橋にぶつかって跳ね返っていました。
そのうち、橋の欄干のすき間から水があふれ出し、かまぼこ状の橋の上を川のように流れ出したのです。「来る、来る、来る」って感じでね。私たちは水に追いかけられるように家に戻り、とりあえず母と犬を2、3軒先の敷地がちょっと高い知り合いの家に避難させました。結局、我が家に水が浸入してくるのを止めることはできませんでした。
川からどんどん水が上がって来るし、側溝は水がはけない状態になっていますから、川と道路の差がなくなってきて、細い路地はまるで川のようにダーっと水が流れていました。
長いこと住んでいて今まで水に浸かったことが無かったので、「水は来ない」と思っていました。被災して初めて「川が氾濫するって大変なことなんだな」って思いました。