平成21年7月中国・九州北部豪雨(平成21年7月)
水害対応は長期戦
(宇部市 50代 男性 行政職員)
水害は復旧活動も大変ですから、ひとつの災害に1週間ぐらいかかりっきりになります。当時も課の5人がローテーションを組んで、2、3時間家に帰り、お風呂に入って仮眠してはまた出て来るということを4日ほど続けました。
市民の中には、夜仕事をして昼間寝ていらっしゃるという方もたくさんおられます。で、災害ゴミの出し方などの情報が入ってきづらいのか、夜の仕事が終わってから問い合わせてくる人も少なくありません。また、ちょっと一杯ひっかけて、災害に対するいろんな想いを誰かにぶつけたいといった感じで、電話をかけてくる人もいます。
最初の3日ぐらいは、大変なことが起きているということで、アドレナリンがすごく出ていて頑張れるんですが、そのうち疲れがたまってきて、「倒れて病院に運ばれた方がいいな」なんて思ったこともありました。
私はその年に他の部署から出向してきたばかりで、市民と直接向き合うことの大変さを痛感しました。