「受話器を置いた途端にまた電話」

平成21年7月中国・九州北部豪雨(平成21年7月)

受話器を置いた途端にまた電話
~1本の木が倒れても何件も通報~

(宇部市 50代 男性 行政職員)

当時は、受話器を置いた途端に電話が鳴る状態でした。119番とか110番とは違って、受けたら自動的にその場所の地図が出るわけではありませんので、まず住宅地図を開いて、住所や電話番号を訊き、「お近くの目標物はありませんか」と言って、お店とか病院とかバス停とかで場所を確認し、『災害対応票』に記録していきました。

「道路の木が倒れて通行の妨げになっている。何とかしないと」という電話を、見る人見る人がかけてくるので、木が1本倒れただけでもその通報が何件にもなります。結果的に通報記録は1200件にのぼりました。

「裏山が崩れた」という通報も、ほんの少し崩れた場合もあるし、土砂がドーンと家に当たっているというケースもあります。どの程度重要なものなのか、十分聞き取ってから判断しなければなりませんから、1件の電話にかなり時間がかかります。

こういった電話対応に追われ、河川の水位や雨量の監視業務がどうしても疎かになりがちですので、これ以降、応援職員に主に電話対応をやってもらうといった役割分担を明確にしました。それが今年の大雨の時に役に立ったというか、我々は冷静に監視にあたることができました。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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